国内だけでなく海外でも大人気なスポーツマンガ『キャプテン翼』。原作者・高橋陽一氏がクラブのオーナー兼代表を務める「南葛SC」は、同氏の提案により作中に登場するチーム名にちなんで名づけられた。坂本商事株式会社では、新サービス「九州部活動応援団」の認知拡大や販売促進に、この南葛SCのIPを活用している。かつてのサッカー少年であった坂本社長は「翼くん」と共に、子どもたちがよりのびのびと部活動に取り組むことのできる世界を目指し挑戦を続けている。【この記事に登場する人】坂本裕二(さかもと・ゆうじ)。慶応義塾大学卒業後、株式会社西日本シティ銀行、株式会社スタッフサービスを経て家業である坂本商事株式会社へ参画。現在は同社とECに特化した株式会社セテラの2社で代表を務める。物品販売を通して、部活の活動資金を支える-御社の事業内容を教えてください。坂本:坂本商事株式会社では、1975年の創業以来、拠点の長崎県島原市の特産品であるそうめんを中心とした食品卸販売を行っています。2019年から「九州部活動応援団」を開始しました。当事業は、「部活動を運営する方や選手たちへ卸値で食品をご提供し、その部活動を応援する方々への販売差額分を活動資金に充てていただくこと」を行っています。※引用:九州部活動応援団|物品販売で活動資金集め坂本:遠征費、用具費、会場利用料など、部活動には多くの運営費用がかかります。物販から活動資金を賄う方法は、九州エリアでは昔から馴染みがありました。活動資金の集め方としてはクラウドファンディングに近いので、今後は全国に広がっていく可能性があると考えています。-南葛SCのスポンサーになったきっかけを教えてください。坂本:3年前に『キャプテン翼』のロゴを販促で使わせてもらえると知り、問い合わせたことがきっかけです。『キャプテン翼』は国民的人気を誇るマンガです。サッカー部が舞台にもなる「部活動」との親和性も高く、翼くんのイラストはアイキャッチとしてとても有効なので、サイトの滞留時間を延ばし、商品に目を向けてもらいたいと思い活用しています。現在、名刺や弊社HPにキャプテン翼の主人公である「大空翼」のイラストを掲載しています。※引用:九州部活動応援団|物品販売で活動資金集め坂本:また、部活動の保護者の方々の平均年齢が40~50代らしいので、『キャプテン翼』は世代的にもドンピシャなコンテンツだと思っています。私自身、高校生までサッカー部に所属しており『キャプテン翼』に夢中になっていましたから(笑)スポンサー特典として高橋陽一先生の直筆翼くんイラスト入りシャツやオリジナルタペストリーなどをいただいたのはとても嬉しかったですね。『南葛SC』スポンサーのメリット-パートナー企業として今後どのような取り組みを行なっていきますか??坂本:南葛SCさんともぜひWin-Winになるような取り組みを行いたいです。以前、他のサッカークラブさんとのスポンサーシップで、スタジアムで「部活動応援団パック」の物販を行ったのですが、持参した180セットが完売しました。南葛SCさんとの取り組みであればそれ以上の結果を目指せると考えています。今後開催予定のスポンサー同士の交流会では、活動資金集めの一つの方法として「九州部活動応援団」がお役に立てることをアピールできればと考えています。クラウドファンディングのリターンとして商品を提供するというサービスも考えているので、チームと協業できればうれしいですね。-今シーズンのオフは元川崎フロンターレの風間監督の就任などが話題になりました。今後南葛SCに期待することは何ですか?坂本:昨シーズンクラブの年間予算が5億円を超えました。関東1部リーグとしては突出した財政基盤を誇っています。元日本代表の稲本選手や今野選手などが有名ですが、若手の育成にも力を入れてきていると感じています。中長期的に成長を見守れる楽しみがありますね。弊社は長崎に拠点を置きますが、東京都葛飾区の本拠地まで年2回は観戦に行きますし、鹿児島で試合が開催された時も試合を訪れました。南葛SC・『キャプテン翼』の力を借りて「九州部活応援団」を広げていきたいですし、私も事業を通じて南葛SCの成長に貢献できればと思います。<取材・文>佐藤大輔(Spoship編集部)【関連リンク】坂本商事株式会社九州部活動応援団九州部活動応援団 公式X